10月26日(土)に第96回箱根駅伝予選会が東京・立川で行われる。前回大会で10位までに入った東海大、青学大、東洋大、駒大、帝京大、法大、国学院大、順大、拓大、中央学大にはシード権があり、予選会で残り「10校」が決まる。前回は記念大会で22校が出場しており、今回は2校減となるかたちだ。

予選会に出場できるのはトラック1万mで 34 分以内の公認記録を有している選手が10名以上いるチームで、今回は43校がエントリーした。
※エントリーについては、『関東学連サイト』でご確認ください。

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例年大混戦となるため予想は難しいが、陸上競技をメインに取材するライター5人に通過するであろう10校をズバリ予想してもらった。

A O Y M S
中央大
早稲田大
日本体育大
日本大
東京国際大
神奈川大
明治大
国士舘大
大東文化大
城西大
山梨学院大
上武大
麗澤大
亜細亜大
専修大
創価大
東京農業大

OとMの予想はすべて一致。5人全員が通過すると予想したのが、中央大、早稲田大、日本体育大、東京国際大、神奈川大、明治大、城西大の7校だ。順当にいくと、残りは「3枠」。

ここからは予想がわかれたが、箱根駅伝に33年連続で出場中の山梨学院大と初出場を目指す麗澤大は筆者以外の4人が予想した。「山梨学院大は危ないかなと思っていたんですけど、エントリーリストを見ると、なんだかんだで通るのかなと思いました」とライターAの直感が働き、「麗澤大は戦力的にギリギリながらそのギリギリにきそう」とライターOは読んでいる。

ライター予想では山梨学院大と麗澤大がリードしており、この2校が通過すると、残りは「1枠」だ。創価大が3人、大東文化大が2人、日本大と東京農業大が1人という結果だった。

創価大は今年2月に榎木和貴監督が就任。9月29日の法大競技会1万mで15人が自己ベストを更新するなどチーム状態は良さそうだ。大東文化大はエース川澄克弥の不調が評価を下げている。日本大はエース格の阿部涼がエントリーから外れたのが痛い。東京農業大は筆者の母校。仕上がりは上々なようなので、期待を込めて1票を入れた。

前回の出場校で1票も入らなかったのが国士舘大と上武大だ。国士舘大はケニア人留学生を擁するが、ボーダー争いが予想される創価大、山梨学院大、日本大にも留学生がスタンバイしている。日本人選手の実力では上記3校よりも劣勢か。上武大は11年連続で予選会を通過しているが、今回はさすがに厳しいだろう。それでも、得意の集団走で難関を突破するのか。

毎年のように〝予想外〟の結果が待っている箱根駅伝予選会。今回も何かが起こるかもしれない。

(「学生駅伝STORY」酒井政人 )