団体競技はもちろん、個人競技においても多くの選手が学校やクラブチームなどの組織に属しているでしょう。チーム内で協力関係や一体感があれば、自身のパフォーマンスにも良い影響が出ると感じている人も多いと思います。できることならそのようなチームでスポーツをしたいと思い、良いチームを作っていきたいと考えるはずです。

チーム作りではまず「指導者のリーダー能力」と「チームの目標」、「メンバー全体の能力レベル」の組み合わせで、チームとしての実力が初めに決まっています。そしてチームを立ち上げて以降は「メンバーについてお互いを知り合う」ことや「メンバー個々の役割と責任の割り当て」如何によってチームの行方も決まると言われているのです。

このように、チーム力を上げるのは練習の質量やメンバーの能力だけではありません。チームが結成されるまでのチーム作りが、どれだけ大切なのかが分かるでしょう。それでは、次回からチーム作りにおいて押さえておきたい内容を記していきます。

※『note』より加筆・修正。

(「パフォーマンスを上げるためのスポーツ心理学」松山林太郎 )