明日5月23日(日)、全日本大学駅伝の関東学連推薦選考会が相模原ギオンスタジアムで行われる。前回大会で8位までに入った大学はシード権を獲得しており、箱根駅伝の成績によって順大(8位)と拓大(9位)にも「推薦枠」が与えられた。残りの関東枠「5」をめぐり、初夏のナイター決戦で激突する。

選考会からの出場枠は「8」から「5」に削減されたものの、選考会の出場校「20」は変わらない。そのため今回は武蔵野学大、駿河台大、日本薬科大が初出場となる。そして本日、出走メンバーが発表された。
※最終エントリー一覧は「関東学連サイト」でご確認ください(当日交代は医師の診断書がある場合のみ)。

関東インカレ、各校の活躍度と選手たちのグッときた言葉

ひとりのミスが結果に響くため、予想は非常に難しいが、予選会を突破する〝5校〟を占ってみたい。

まずはエントリー1万m上位8名の平均タイムでトップ3につける明大、中央学大、早大は通過すると予想する。明大は中島大蹴(4年)がメンバー漏れしたものの、エントリー1万m上位8名の平均タイムはダントツトップ(28分55秒99)。1万m28分台の三輪軌道(4年)と佐々木大輔(4年)が補欠登録で、エース阿部弘輝(4年)を1組に配置したが、総合力でカバーできる。

中央学大は高砂大地が退部し、横川巧(4年)も外れたが、エントリー1万m上位8名の平均タイムは2位(29分11秒70)につけている。選手層の厚さを生かして、手堅くレースを進めるだろう。早大もエントリー1万m上位8名の平均タイムは3位(29分11秒84)。1組に入った半澤黎斗(2年)と小指卓也(1年)の学法石川コンビで大きく出遅れない限り、大丈夫だとみる。

残り2校の予想は難しいが、エントリー1万m上位8名の平均タイムで4位(29分18秒19)につける日大、同6位(29分21秒03)の日体大、同7位(29分24秒75)の創価大は苦戦すると読んだ。その理由は、日大が主力の阿部涼(4年)と武田悠太郎(3年)が補欠登録。日体大も廻谷賢(4年)と岩室天輝(3年)が補欠登録で、創価大は1年生3人が出走メンバーに入っているからだ。

となると残り2校はどこか。ズバリ、東京国際大と中大だと予想する。

東京国際大はエントリー1万m上位8名の平均タイムが5位(29分18秒74)。1万m28分28秒62の伊藤達彦(4年)と関東インカレ2部5000mで優勝争いを演じたイェゴン・ヴィンセント(1年)が最終組に控えている。1~2組で取りこぼさなければ、初の伊勢路が見えてくるだろう。

中大は主将・舟津彰馬(4年)を外した影響もあり、エントリー1万m上位8名の平均タイムは8位(29分25秒59)。しかし、平均タイムで中大の上にいた日大、日体大、創価大の登録メンバーと比べて、総合力は高いとみた。

他に神奈川大、山梨学大、大東大、国士大も戦力的には大差がない。展開次第ではチャンスがあるだろう。ただ、明日の夜は気温が22度ほどで、雨も降るかもしれない。例年と比べて、荒れた展開にならないと思う。この5校ですんなりと決まるのか。それとも〝伏兵〟が現れるのか。18時からの決戦を楽しみにしたい。

(「学生駅伝STORY」酒井政人 )